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炎天下のカン違い~京都市電の話~

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 ここ何日か、8月とは思えないほど涼しい日が続いていますが、今日は真夏の京都市電で実際に起こったちょっと面白い話を紹介したいと思います。

 昭和52年8月2日、この日の京都は最高気温35.5℃の猛暑でした。うだるような暑さの中、14:00過ぎに4系統金閣寺から烏丸車庫行きの市電が京都駅前を出発しました。この市電は七条烏丸で左折して西へ向かうのですが、実は京都駅へは烏丸車庫から6系統で東山線経由で来ていたため、運転手が帰りも6系統で烏丸車庫へ向かうのだと勘違いしてしまったんです。

 で、七条烏丸で左折するはずだった市電はなんと反対の右に曲がってしまい、七条線の東行きの停留所に停車したんです。そこで運転手は初めて自分の勘違いに気づいてバックしようとしたんですが、すぐ後ろからは本物の6系統の電車が曲がって来ようとしてたんですね。それで勘違いした運転手はこの本物の6系統にバックするよう頼んだのですが、すでにポイントが切り替わっていてバックできず、交差点の真ん中で動けなくなってしまいました。

 そのうちに後続の市電はどんどん来るし、交差点の真ん中で立ち往生した市電のために車も渋滞し、七条署から警察官が緊急出動して交通整理に追われました。そして二人の運転手が相談した結果、勘違いで右折した4系統を急遽6系統に変更、後続の本物の6系統に乗っていた乗客約50人を勘違いの電車に乗り換えてもらうと同時に、勘違いの電車の乗客約40人には乗継券を発行して交差点向かい側の西行き停留所に行って乗り換えてもらうことにしました。立ち往生した電車はその後間もなく動きましたが、点検のため回送で烏丸車庫へ向かいました。

 この間15分ぐらいの出来事でしたが、冷房も扇風機もない蒸し風呂のような車内で乗客はずっと待たされてたんですよね。さらには炎天下に別の電車に乗り換えさせられたり、別の電停まで歩かされたりで、乗客から大きなひんしゅくを買ったのは言うまでもありません。

 昭和52年8月3日付の京都新聞に掲載された話です。

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京都市電の話」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
昭和40年代の話ですが、自分の乗っていた700型ツーマン車の6番が百万遍を北上するはずが、ポイント切り替えミスで左折してしまった事があります。
この時は切り替えは手動だったと思います。係員が1番と間違えたようです。
乗務員と協議の結果、今出川通りを東行きに転線、さらに交差点を左折して東山線北行きに復帰させました。電車は逆向きになりましたが。
渡り線と三線分岐ポイントが生きましたね~
ところで、その昭和52年のケース、ポイントは自動ではなかったのでしょうか?

投稿: クハ55071 | 2011年8月24日 (水) 20時10分

クハ55071様;
 こんばんは。それは珍しい体験でしたね。ひょっとしたら当時の京都新聞で報道されてたかも知れませんね。
 さて、この昭和52年の話ですが、ポイントは自動でしたが、運転手が勘違いして進路選択信号が右折を示していた時に電車を発進させてしまったようです。ブログ本文では省略しましたが、京都新聞の記事にはこのへんの経緯も書いてありました。

投稿: 京洛電軌 | 2011年8月25日 (木) 22時54分

京洛電軌さん、こんばんは。
そういえば電車用は黄色の矢印だったですね。
手動の時は交差点に管制塔のようなものが建ってました。トイレが大変だったと思います。祇園には公衆トイレがありますが。
まあ勘違いはありますね~バスの経路間違いも。

投稿: クハ55071 | 2011年8月26日 (金) 19時17分

クハ55071様;
 こんばんは。トイレと言えば車庫を通らない路線の乗務員も大変だったと思います。京都駅発着の9、19、11などはまだしも、13系統の乗務員はどうだったのか、今更ながら気になるところですね。

投稿: 京洛電軌 | 2011年8月27日 (土) 22時41分

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