炎熱地獄 市電のレール曲がる
毎度ご乗車ありがとうございます。
いつの間にか、今月末で京都市電が全廃されて40年になるんですね。そこで、と言う訳ではありませんが、久しぶりに京都市電の話をしてみたいと思います。
昭和37年7月22日の京都市内は太平洋高気圧の影響で終日快晴に見舞われ、午後3時40分頃には最高気温が37.2℃と、当時としては史上2番目の暑さを記録しました。この時、市電河原町線の河原町五条~河原町正面間の北行き軌道はレール交換のため敷石が一時的に撤去されていました。それがこの暑さのせいで約10mにわたって5cmぐらい浮き上がって、さらにはくの字状に曲がってしまったんですね。
交通局の保線係が現場に駆け付けて、伸びたレールを約3cmずつ切断して応急修理をしましたが、市電は運転を見合わせることもなく、なんとくの字状になったレールの上を徐行運転で通過していたそうです。現代では全く考えられない話ですが、これによる事故は全くありませんでした。
それから本題とは関係ありませんが、この昭和37年は四条通で阪急京都線の延長工事が行われていたため、祇園祭の山鉾巡行が中止になりました。そのため、当日の市電の部分運休はありませんでした。
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