埋もれていた市電の線路
毎度ご乗車ありがとうございます。
後院通で市電線路の撤去作業をしていると聞いて本日見に行って来ました。道路中央で工事は続けられていましたが、線路を確認することは出来ませんでした。七条大橋の例もそうですが、まさか現在まで市電の線路が道路上に残っていたとは思いませんでした。実際、市電廃止後には各所で線路の撤去工事を目にしていましたから、もうすっかり線路は残っていないものだと思っていました。
しかしながら今日この御院通の工事を見て思いました。この狭い道で廃止後に線路の撤去作業をしていたらその分長く交通の妨げになるのではないか。それなら手っ取り早く線路を埋めてしまったほうがいいのではないか。そう考えると狭い電車道、例えば千本中立売あたりなどは線路を埋めてしまったのではないか。もっとも千本線の廃止からもう50年近く経過しているので、その間に道路工事でも行われていたらその時点で撤去されていると思われますが……。
ところで、今でも市電の線路が確実に埋まっていると思われる場所が一つあります。それは市バスの錦林車庫で、市電廃止の翌日からバスの車庫に転用されました。市電の廃止直前には車庫の留置線が全て併用軌道のような状態になっていましたので、おそらく廃止後すぐに市電車輌を他車庫へ移動させて、線路をアスファルトで埋めたのでしょう。おそらく現市バス車庫の敷地の下には線路がそのまま眠っているはずです。
最後の写真はその廃止直前の錦林車庫です。不鮮明な写真ですが、全体にアスファルト舗装がされているのが分かると思います。
・
| 固定リンク
「京都市電の話」カテゴリの記事
- 埋もれていた市電の線路(2020.11.19)
- 市電最後の新線区間?(2020.09.25)
- 市電復活計画私論(2020.08.30)
- 稲荷線の廃線跡を見に行きました(2020.08.13)
- まぼろしの⑭系統(2020.05.10)
コメント