京都市電の話

まぼろしの⑭系統

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 先日製作しました京都市電900型につけた⑭系統の話をしてみたいと思います。

 ⑭系統は昭和27年12月1日、補助系統だった補五号系統の番号表示化によって登場しました。当初は西大路四条~千本北大路~烏丸車庫の系統でしたが、その後昭和30年1月16日に~高野~百万遍まで延長されました。当時の運転本数などは全く不明ですが、昔の『鉄道ピクトリアル』誌に掲載された昭和36年6月当時の系統図には、同系統は平日の7:00~9:00及び16:00~19:00のみの運転と記されていました。その後昭和38年6月20日の系統改正で廃止され、以後、⑭は欠番のままになりました。
 察するところ、⑭系統は終始影の薄い系統だったようですが、私の知る限り、同系統の写真を見たことがないし、系統板さえも見かけたことがないんですよね。これがタイトルの「まぼろし」の所以でもあるのですが、もし写真などお持ちの方がいらっしゃいましたら拝見させて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大相撲九条車庫場所?

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 市電の車庫内にはどこも乗務員が勤務の合間に休憩できるスペースがあって、将棋や囲碁などができるようになってるのが一般的でした。これは乗務員の福利厚生の一環なんですが、九条車庫ではなんと相撲の土俵が設けられていました。

 昭和31年9月13日付の京都新聞によりますと、この土俵は市交通局労働組合の発案で作られたもので、夏から秋にかけての期間限定ではありましたが四本柱やぐらを組んだ本格的な土俵だったようです。乗務員のレクリエーションだけでなく、地域の少年補導委員会などからも使用の申し込みがあるなどの盛況ぶりで、同記事には市電をバックに相撲を取る乗務員と、それを観戦する乗務員の写真が掲載されていました。車庫内に相撲の土俵を作るなんて、他に例を見ないアイデアですが、当時の乗務員にとってはいい運動不足解消になっていたと思います。

 というわけで本日の写真ですが……
 令和のレイアウトの試運転風景です。本文とは全く関係ない写真ですみません(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ケンカの結末は……?(京電の話)

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 今日で2月も終わりですが、今月は京都電気鉄道が日本初の営業用電車を開通させた月で、さらに今年はその日本初の電車線が廃止になって50周年になります。そこで……というわけではありませんが、今日は開業当時の京電にまつわる話をしてみたいと思います。

 開業当時の京電は全線が単線で、電車の行き違いは途中何ヶ所かに設けられた離合線で行われていました。ところが故障など、何らかの事情で遅れが生じてしまうと単線上で出会ってしまうことがあったんですね。そうなると双方の運転手がそちらが下がれと譲らず、さらには双方の乗客までもが自分たちの乗っている電車の運転手に加担して争いに加わったそうです。これを「電車同士のケンカ」と言って、当時は喜劇のネタにもなったほど有名だったようですが、最近ふと思ったんです。

 このケンカ、最後はどうなったんでしょうか?

 やっぱり最終的にどちらかが折れてバックしたんでしょうか? 残念ながらこのケンカの結末に関する記述や資料は私の知る限り全くなく、実際どうだったのか今となっては全くの謎です。ただ「頭の体操」ではありませんが、どちらの電車も損をせず、平和的に解決する方法はあることはあります。さて、それはどんな方法でしょうか? 答えは次の機会にお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伏見線を歩いて

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 京都市電稲荷電停跡から当時のレールが出土し、しかもこれが廃線跡として保存されるらしいという話を聞いて、先日行って来ました。
 ところが現地に着いて愕然としました。レールはコンクリートで埋められてわずかに顔を出しているに過ぎず、以前は残っていたタイルによる停留所の縁取りさえも消え去ろうとしていました。もともとこの工事は、疏水にかかる橋の改修工事の一環だったのですが、廃線跡の保存どころか、抹消しようとしているとしか思えませんでした。

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 それでも折角来たのだからと気を取り直して(?)伏見線の通っていた丹波橋あたりを歩いてみました。ここでびっくりしたのは、棒鼻からの専用軌道が併用軌道になる所にあった材木工場がいつの間にかなくなって、ドラッグストアになっていたんですね。あの材木工場は正門が狭い方の道路に面していて、それがかつて市電の専用軌道があったことを想起させる存在だったのですが、また一つ市電在りし日を偲ばせるものがなくなってしまいました。しかしながら伏見線丹波橋~肥後町間、現在のバス停でいうと西板橋近辺を歩いていると、線路もないのに何故か市電が走ってくるような錯覚を覚えたりしました。

 

 

 

 

 

 

 

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上京区電車物語

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 京都市上京区役所で開催中の「上京区電車物語」に行って来ました。今年はこうした市電関連のイベントに参加する機会が多く、その都度主催者の方々と市電の話に花を咲かせてきましたが、今回も皆様と市電の話で盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただきました。中でも圧巻だったのが2枚目の写真の狭軌1型の特大模型で、特別に運転させてもらったのですがコントローラーがいつも使っている9mmゲージ用のそれとは違っていたので少々面食らいました。また14:00からの主催者様によるギャラリートークも興味深い内容で、京電の模型も作ってみたくなってしまいました(笑)

 最後に「何を今頃!」なんて言われそうな発見を一つ。
 今回展示されていた市電の系統板を見ていて初めて気付いたのですが、系統番号を記した円板と急行運転時の「急」の円板は同じ大きさだったんですね。若干小さめだと思っていたのでこれは意外でした(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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イブの夜のクリスマス・トラム

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 明日から12月、巷ではクリスマスムードが高まりつつありますが、今日はクリスマスにまつわる京都市電の話を書いてみたいと思います。

 昭和30年のクリスマス・イブの夜、京都市電では梅津線と稲荷線を除く全線で運転時間を午前2時頃まで延長しました。昭和30年12月22日付の京都新聞夕刊によりますと、当日の主要停留所の終電時刻は以下のようになっていました。

京都駅前(カッコ内は行先。以下同)
 東山線 1:15
 烏丸線 1:35
 大宮線 23:48(みぶ)
 河原町線 1:23(烏丸車庫) 1:30(銀閣寺)
 伏見線 1:15(中書島) 1:50(九条車庫)
 北野線 1:30

四条大宮
 東行き 1:13(百万遍)
 西行き 1:31(西大路四条)トロバス
 南行き 1:50(九条車庫)
 北行き 1:28(千本今出川)

四条河原町
 東行き 1:22(百万遍) 1:40(東山七条)
 西行き 1:18(千本今出川) 1:48(みぶ) 1:40(九条車庫)
 南行き 1:40(京都駅)
 北行き 1:18(千本北大路) 1:33(烏丸車庫) 1:40(銀閣寺)

烏丸車庫
 東行き 0:37(祇園) 1:17(百万遍) 1:39(高野)
 西行き 0:45(西大路七条) 1:39(千本今出川)
 南行き 0:52(内浜) 1:10(京都駅)

 この中で烏丸車庫南行きの0:52発は今出川経由の河原町線(下鴨線は未開通)、1:10発は烏丸線の時刻と思われます。また内浜は現在の七条河原町のことです。当時の各線の所要時間はわかりませんが、京都駅発1:15の中書島行きが折り返して九条車庫に入庫するのは午前2時をまわっていたのではないでしょうか。あと何故か京都駅前の西大路線の終発時刻が記載されていないのが気になるところです。ただこのクリスマス・トラム、なかなか粋な計らいだったと思いますが、実施されたのはこの年1回きりだったようで、後年の京都新聞にこのような計画が報道されることはありませんでした。

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伏見線冷遇疑惑?

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 今日は久しぶりに京都市電の話をしたいと思います。

 昭和37年3月9日付の京都新聞に寄せられた一伏見区民からの投書です。
「市電の伏見線を利用している者ですが、この線には旧型の電車しか走っていません。こんな電車に乗って中書島~河原町二条の長区間にたえるのは大変です。他の路線には新車が走っているのに、同じ料金でありながら伏見線だけを特別扱いするのはなぜですか」

 ここに出てくる「旧型の電車」とはもちろん500型のことですが、投書に対して九条車庫は「伏見線は最近利用者が急速度に増えているので、台数を増やす以外に大型車を走らせて輸送力を増さねばならない。今同事務所の大型車は500型が主力になっているので、やむを得ず同線に使っているわけで、決して差別待遇しているのではない」と回答していました。

 ただこの記事には1000型については全く触れられていませんでした。同型は500型より大型で車齢も若く、九条車庫にも配属されていました。このためもし1000型が伏見線に運用されていたらこのような投書はなかったと思われます。にもかかわらず同型が伏見線の運用に入ることはありませんでした。と言いますのも1000型は肥後町~西大手筋間に存在する急カーブを通過することが出来ず、伏見線は棒鼻までしか入線できなかったんですね。そこで500型が投入されることになったのですが、当時九条車庫に所属していた同型10輌のうち、朝ラッシュ時にはなんと8輌が伏見線で運用されていました。ちなみに夕方のラッシュ時には2輌運用されていましたが、昼間時の同線運用はなかったそうです。

 最後にこの記事で気になる記述がありました。
 交通局業務課では「近く新しい大型車を九条営業所に数台ふやす計画をしているので、当然これが古い車にかわって伏見線を走るようになるでしょう」といっています。
 当時の最新型車輌といえば700型ですが、そんなに大型とは言えないですし、ひょっとして何か新形式の計画でもあったんでしょうか? 

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高瀬川エリアに見るチンチン電車の痕跡

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 高瀬川・四季AIRで開催されている「高瀬川エリアに見るチンチン電車の痕跡」写真展に行って来ました。京電の貴重な写真もさることながら、主催者や来場された方々との話がはずんで、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。このような写真展に行くといつも思うことですが、今回も帰ってから市電の模型を作りたくなってしまいました(笑) N電の模型は1輌所有していますが、もう1輌あってもいいなって思っています。(尤も私の工作力ではオープンデッキのフルスクラッチは不可能に近いですが……)

(本日掲載の写真は本文とは関係ありません。悪しからず……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まぼろしの「祇園行き」?(京都市電の話)

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 今日は久しぶりに京都市電の話を書いてみたいと思います。もっとも今回は子供の頃の個人的思い出話なので、資料性は全くありませんが(笑)

 市電の車内、運転席の後には電車路線図と終車時刻表が掲示されていました。昭和50年頃でしたが、この終車時刻表で気になっていたことが一つありました。西大路七条の南行きで、時刻は憶えていないのですが行先が「祇園」になっていたんですね。おそらく当時の㉒系統の最終だったと思うのですが、通常ここを通る㉒の行先は「九条車庫」か「百万遍」で、「ぎおん」ではありませんでした。またこの時刻表の終車が仮に祇園行きだったとしても、当時祇園に折り返し設備はなかったので終点に着いてからどうなるのか謎でした。残念ながら現地で実際に終車を見ることはできなかったのですが、ひょっとして最終の㉒だけが同地を「ぎおん」で通過していたのでしょうか? 今でもこの謎は心の片隅でくすぶっています。

 と言うことで本日の写真は製作中の京都市電600型です。詳細はまた別の機会に発表します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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市電が出会った街 京都 河原町丸太町

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毎度ご乗車ありがとうございます。

 写真展『市電が出会った街 京都 河原町丸太町』に行って来ました。平日でしたが盛況で、主催者のお二方とも市電の話で盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただきました。展示されていた写真も市電を通して当時の街並みや生活が感じられて非常に素晴らしい作品ばかりでした。また昔の記念乗車券など貴重な資料も多数拝見することが出来て、本当に意義深い写真展でした。

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 この写真展を拝見させていただいて、改めてまた市電の模型を作りたくなりました。前回の拙ブログで紹介した1000型はこのほど完成させましたが、また日を改めて発表したいと思います。そしてこれからまた新たな市電車輌の製作を開始します。

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